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【人間学の教科書】6月27日 王陽明の最期の言葉

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格闘塾入魂通信   夕刊
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汝の思いを清めよ
汝の願いを高めよ
汝の祈りを深めよ

一念透徹すれば
天地も動く

(三重県伊勢市「修養団」中山靖雄先生のお言葉)

Make your mind clear.
Lift up your hopes.
Make your prayers heartfelt.

With strong determination,
anything is possible.

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自分に問え!

今日を熱く生きたか?

今日を本気で生きたか?

今日を圧倒的に生きたか?

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【 6月27日 王陽明の最期の言葉 引田啓佑 】

<著者>
疋田啓佑(ひきた けいゆう)
福岡女子大学名誉教授・岡田武彦記念館副理事長

<語彙>
1. 王陽明(おうようめい): いまから約500年前の中国(明の時代)にいた、ものすごく優秀な学者で政治家。
ただ机に向かって勉強するだけのガリ勉ではなく、実際に軍隊を率いて反乱を何度も鎮圧したという、「文武両道」を極めたリアル超人です。彼が考え出した新しいアイデアや哲学が、のちに彼の名前をとって「陽明学」と呼ばれるようになりました。

2. 陽明学(ようめいがく): 「頭で分かっているなら、行動しなきゃ意味がない!」という、超実践的な心の学問。
当時、「勉強はとにかく本をたくさん読んで知識を蓄えることだ」という風潮がありました。それに対して王陽明は「いや、知っていることと、行動することはセットだ(知行合一:ちこうごういつ)。ゴミ拾いが良いことだと知っていても、実際に拾わなきゃ知らないのと同じだろ!」と唱えたのです。
この「行動重視」の熱い教えは、日本の幕末のヒーローたち(西郷隆盛や、お札の顔になる渋沢栄一など)にもめちゃくちゃ大きな影響を与えました。

3. 事上練磨(じじょうれんま): 実際の行動や、日々のトラブル(ピンチ)の中でこそ、自分の心は鍛えられるという教え。
陽明学の超大事なメッセージです。「静かな部屋で座禅を組んで心をキレイにしよう」とするのではなく、「リアルな生活や仕事(事)の上で、揉まれながら自分を磨け(練磨)」という意味です。
例えば、部活のキャプテンになって、チームがバラバラになるピンチを必死にまとめようとする中で、人間としてめちゃくちゃ成長しますよね。まさにあの状態のことです。

4. 立志(りっし): 自分の人生の目標や、「こういう人間になる!」という決意(志)を心に決めること。
昔の日本では、15歳(ちょうど今の中学3年生くらい)になると、大人の仲間入りをする儀式を行っていました。その時に「私は将来、こういう志を持って生きます」と宣言したことから、今でも中2や中3の行事で「立志式」を行う学校があります。「なんとなく生きる」のをやめて、自分の人生のナビゲーションに目的地を入力する瞬間のことです。

5. 心意気(こころいき): 何かをやろうとするときの、前向きで、いさぎよくて、カッコいい気持ちの持ち方。
「誰もやらないなら、オレがやってやるよ!」という男気や女気、あるいは「やるからには絶対最高のものにしよう!」という熱いモチベーションのことです。「素晴らしい心意気だ!」と言われるときは、その人のやる気や態度が周りからリスペクトされています。

6. 後ろ指をさされる(うしろゆびをさされる): 本人がいないところで、陰口を言われたり、裏で非難されたりすること。
人が通り過ぎたあと、その人の背中(後ろ)に向かって「ねえ、あいつさ…」と指をさして悪口を言うイメージからできた言葉です。
ズルいことをしたり、約束を破ったりして、「あいつは人として恥ずかしいやつだ」と周りからコソコソ呆れられている状態を言います。「後ろ指をさされるような恥ずかしいマネはするな」という風に使われます。

<感想>
今回は陽明学の祖である王陽明の哲学と、その壮絶かつ美しい「最期の言葉」についての文章です。
今回の文章は「人間としていかに生き、いかに死ぬか」という人生の総決算のような深みがあり、厳かな気持ちにさせられました。

「仕事が忙しくて、自分を磨いたり勉強したりする暇がない」という言い訳は、現代でもよく耳にしますが、500年前の中国でも全く同じだったのだと親近感を覚えました。 それに対する王陽明の「帳簿付けや裁判の記録、その仕事すべてが修練(事上磨錬)である」という返しは見事です。日常の雑務や目の前の仕事を「本番の人生から遠ざかる無駄な時間」と捉えるか、「自分を磨くための最高の道場」と捉えるか。このマインドセットの転換は、日々の生活を劇的に変える力を持っています。

文章の中で内村鑑三の『後世への最大遺物』が引用されていますが、ここが非常に救いのある、かつ本質的な部分だと感じました。
「志を立てる(立志)」というと、何か歴史に名を残すような大事業を成し遂げなければならないと思いがちです。しかし、たとえ他人に誇れるような特別な目標や業績がなかったとしても、「人から後ろ指を指されずに堂々とした人生を送る、それだけで後世に残す価値がある」という言葉には、すべての人の生き方を肯定してくれるような優しさと、それゆえの強い責任感を感じます。

結核を患い、血を吐きながら迎えた最期の瞬間に、弟子から言葉を求められて放った一言に鳥肌が立ちました。

「我が心光明。また何をか言わん」 (私の心は光に満ち溢れている。今さら、ほかに何を言うことがあろうか)

これほど未練がなく、澄み切った最期の言葉があるでしょうか。人生において「事上磨錬」を徹底し、自分の志を全うしてきたという圧倒的な自負があるからこそ、死を前にしても恐怖や後悔がなく、心が光で満たされていたのだと思います。
言葉で多くを遺すのではなく、「自分の生き様そのもの」を最大の遺物として弟子たちに託して去っていく姿は、人間の到達できる一つの究極の境地だと感じます。

陽明学は、安岡正篤人間学講話シリーズの
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で学びました。

今夜も熱く激しく勉強三昧!

当然、
熱くやる!
本気でやる!
圧倒的にやる!

凡庸を脱する唯一の方法が、圧倒的努力
他人が足元にも及ぼないほどの凄まじい行動あるのみ

自分の熱い思い=熱狂だけが、
目の前の壁を溶かし去る

もうひと踏ん張りして、結果を残す!

押忍

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