【人間学の教科書】6月22日 重光葵の対米交渉術と実行力
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格闘塾入魂通信 夕刊
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汝の思いを清めよ
汝の願いを高めよ
汝の祈りを深めよ
一念透徹すれば
天地も動く
(三重県伊勢市「修養団」中山靖雄先生のお言葉)
Make your mind clear.
Lift up your hopes.
Make your prayers heartfelt.
With strong determination,
anything is possible.
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自分に問え!
今日を熱く生きたか?
今日を本気で生きたか?
今日を圧倒的に生きたか?
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【 6月22日 重光葵の対米交渉術と実行力 福富健一 】
<著者>
福富健一(ふくとみ けんいち)
作家
<語彙>
重光葵(しげみつ まもる)、昭和の時代に活躍した日本の外交官(外国との話し合いを担当する役人)です。第二次世界大戦が終わるとき、日本の代表としてアメリカの巨大な軍艦(ミズーリ号)に乗り、降伏文書(負けを認める書類)にサインした人物として歴史に名を残しています。
◆ 壊滅(かいめつ): すっかり潰れてしまい、立ち直れないほどボロボロになること。
第二次世界大戦の終わりごろ、日本はあちこちの街が空襲を受け、原爆も落とされて壊滅的な被害を受けました。重光葵は、このボロボロになった日本をこれ以上壊さないために、戦争を終わらせる役目を引き受けました。
◆ 屈辱(くつじょく): 相手から恥ずかしい思いをさせられて、悔しくてたまらない気持ちになること。
戦争に負けた国としてサインをしに行くのは、世界中に「負けました」と認めに行くようなものです。重光にとって、これ以上の屈辱はありませんでした。
◆ 蔑まれる(さげすまれる): 他人から「価値がない」「大したことない」と見下されたり、バカにされたりすること。
調印式の会場(ミズーリ号の甲板)に重光が登ったとき、周りのアメリカ兵たちは敵意に満ちた冷たい目や、バカにするような目で彼を見つめました。まさに蔑まれるような視線の中で、彼は堂々と立っていたのです。
◆ 燻らせる(くすぶらせる): 1)火がすっきりと燃えず、煙だけがモヤモヤ出ている状態。2)心の中で、不満や悔しさなどの暗い気持ちをスッキリさせずに引きずっている状態。
◆ 謹んで受ける(つつしんでうける): 相手に対して敬意を払い、おごらず、真面目で引き締まった気持ちで(命令や役目を)引き受けること。
◆ 渾身(こんしん): 体全体、または心も含めたすべての力を出し切ること。
◆ 許を訪ねる(もとをたずねる): その人がいる場所(家や部屋など)に会いに行くこと。「元」ではなく「許」と書くときは、「その人のそば、手元」という意味合いが強くなります。
◆ 功績(こうせき): 社会や人々のために尽くした、素晴らしい成果や立派な仕事のこと。
<感想>
この記事は、日本の歴史が文字通り「終わるか、首の皮一枚でつながるか」という、究極の極限状態における一人の人間・重光葵の凄まじい覚悟と卓越した外交手腕を描いた、極めて濃密で胸を打つ一編です。
調印式を前に重光が詠んだ「願くは御国の末の栄え行き 吾名さげすむ人の多きを」という歌には、鳥肌が立つほどの圧倒的な精神性が宿っています。 降伏文書に署名するという行為は、当時の基準からも、また後世の歴史の評価からも「敗戦の屈辱の象徴」として未来永劫その名が残ることを意味します。
普通であれば、そのような役割からは逃げ出したい、あるいは自己弁護の言い訳を用意したいのが人間の性(さが)でしょう。 しかし重光は、「自分のような恥ずべき署名をした外相の名前など、後世の人々にいくら蔑まれても構わない。ただ、その蔑む人々が平和で豊かな日本で暮らせているのなら、それ以上の本望はない」という境地に達しています。
この、自らの名誉を完全に投げ打つ「無私の精神」があったからこそ、彼はマッカーサーという世界最強の権力者を前にしても、一切の怯みや卑屈さを見せることなく、対等に渡り合うことができたのだと感じます。
ミズーリ号での調印という大仕事を終え、帝国ホテルでようやくパイプに火をつけた安堵の瞬間、飛び込んできた「マッカーサーによる直接軍政布告(英語の公用語化、三権の剥奪)」の知らせは、普通なら精神が崩壊しかねないほどの絶望的な凶報です。
ここで驚かされるのは、重光が「驚きつつも、落ち着いた口調で」即座に打開策を模索し始めたという点です。彼は感情的に憤慨したり、パニックに陥ったりするのではなく、すぐさま「ドイツと日本の決定的な違い(政府が存続しているか否か)」という客観的事実に基づいた論理を組み立てました。 国際法やポツダム宣言という「相手(連合国)も守るべきルール」を盾にして交渉のテーブルをつくる彼の知性は、どんなに理不尽な状況に置かれても、感情論ではなく「大局的な論理」こそが最大の武器になることを教えてくれます。
翌日、重光はマッカーサーに直談判を挑みます。勝者と敗者、占領軍トップと敗戦国外相という、これ以上ない圧倒的な格差がある中で、重光の交渉術は見事というほかありません。 彼はただ「布告を取り下げてくれ」と懇願したのではなく、「直接軍政を敷けば直接行政の責任を負うことになり、日本政府への信頼が失われて国内は混乱する。それは結果として占領政策全体の失敗(連合国の不利益)につながる」という、マッカーサーの側から見ても筋の通る実利的なリスクを提示しました。さらに、天皇陛下の平和への強い御意志を粘り強く伝えることで、マッカーサー個人の良心や誇りをも刺激しています。
結果としてマッカーサーは心を開き、布告を即刻取り下げ、「必要ならいつでも来て差し支えない」と握手を交わしました。これは、立場は違えど「国家の運命を背負うプロフェッショナル同士」として、重光がマッカーサーにその器を認めさせた瞬間であり、日本の主権が完全に奪われる危機を間一髪で救った歴史的快挙です。
組織や社会の荒波の中で、時に私たちは、圧倒的な権力や理不尽な状況、あるいは「もう終わりだ」と思えるような絶望的なトラブルに直面することがあります。 そのとき、私たちは重光のように「逃げずに泥をかぶる覚悟(無私)」を持てるか、そして感情に流されず「何が本質か」を見極める冷静な論理を持てるか。 「徹底的な覚悟」と「理路整然とした論理」さえあれば、どんなに不利な状況であっても運命をひっくり返すことができるという強烈な希望と、真のリーダーシップのあり方を、重光葵の背中は静かに、しかし力強く物語っています。
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この本は、GHQをテーマに勉強している時に出会い、感動した本でした。
東京裁判を巡るとても大切な資料のひとつですね。
そして、7月には、この続編が出ます。とても楽しみです
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調べてみると、
重光葵は、彼の故郷である大分県国東市(くにさきし)安岐町(あきまち)山口にある墓地に眠っています。
彼の功績を伝える資料館である「山渓偉人館(さんけいいじんかん)」(https://www.city.kunisaki.oita.jp/site/kyouikukage/sankeiijinkan.html)の近くに墓所があり、今でも地元の方々によって大切に守られています。
ということでしたので、近所ですから、お墓参りに出かけてみたいと思います。
今夜も熱く激しく勉強三昧!
当然、
熱くやる!
本気でやる!
圧倒的にやる!
凡庸を脱する唯一の方法が、圧倒的努力
他人が足元にも及ぼないほどの凄まじい行動あるのみ
自分の熱い思い=熱狂だけが、
目の前の壁を溶かし去る
もうひと踏ん張りして、結果を残す!
押忍
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