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【人間学の教科書】6月19日 重病にかかり充て心の平安を得る

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格闘塾入魂通信   夕刊
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汝の思いを清めよ
汝の願いを高めよ
汝の祈りを深めよ

一念透徹すれば
天地も動く

(三重県伊勢市「修養団」中山靖雄先生のお言葉)

Make your mind clear.
Lift up your hopes.
Make your prayers heartfelt.

With strong determination,
anything is possible.

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自分に問え!

今日を熱く生きたか?

今日を本気で生きたか?

今日を圧倒的に生きたか?

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【 6月19日 重病にかかりて心の平安を得る 新渡戸稲造 】

<著者>
新渡戸稲造(にとべ いなぞう)
教育者

<語彙>
1. 男盛り(おとこざかり): 男の人が、心も体も一番元気で、仕事や活動がノリに乗っている時期のこと(だいたい30代〜40代くらい)。
アニメやドラマで、一番頼りになってカッコいい「大人の男」のイメージです。

2. 枕を潤す(まくらをうるおす): 悲しくて、寝るときに涙で枕を濡らす(ぬらす)こと。ボロボロ泣きながら寝る様子。
悔しいことや悲しいことがあって、ベッドの中で一人で泣いている切ない状態です。

3. やる方なく(やるかたなく): 悲しみや怒りなどのモヤモヤした気持ちを、どうやってすっきりさせたらいいか分からなくて困る様子。「どうしようもない」と言い換えることもできます。
心のやり場(持っていく場所)がなくて、ウズウズ、モヤモヤしている状態です。

4. 際涯(さいがい): 「はて」「限界」「終わり」のこと。どこまでも続くものの、一番端っこの部分。
「際(きわ)」も「涯(はて)」も、どちらも終わりの場所を意味しています。よく「際涯のない(=終わりのない)」という形で使われます。

5. じれる: 物事が思うように進まなくて、イライラしたり、待ちきれなくなったりすること。「焦れる(じれる)」と書きます。
スマホの通信が遅くて「早くしてよ!」とイライラする、あの感覚です。

6. 善用(ぜんよう): 物やお金、時間を、正しく、良い目的のために使うこと。
「悪用」の反対です。お小遣いを無駄遣いせず、勉強道具や本当に必要なものに使うのが「善用」です。

7. 忙殺(ぼうさつ): 仕事や用事が多すぎて、目が回るほどめちゃくちゃ忙しいこと。
漢字に「殺」が入っていますが、本当に殺されるわけではなく、「忙しさに心がやられちゃうくらい大変!」という意味です。

8. 青天井(あおてんじょう): ①青空のこと。②(値段や数字などが)上限なしで、どこまでも上がっていくこと。
部屋の天井ではなく、外の「青空」が天井だとしたら、どこまでも高くいけますよね。限界がない様子を表します。

9. 修養(しゅうよう): 心を磨いたり、知識やマナーを身につけたりして、人間として成長しようと努力すること。
勉強やスポーツだけでなく、「良い人間になろう」と自分を鍛えることです。

10. 放蕩(ほうとう): やるべきことをしないで、お酒やギャンブル、遊びなどに溺れて、だらしない生活を送ること。
宿題もせず、部屋を散らかしたまま、夜遅くまでゲームばかりして親にお金をねだる……そんなダメな大人(または若者)のイメージです。

11. 高尚(こうしょう): 知性や品格が高くて、レベルが高く立派な様子。
くだらない遊びではなく、クラシック音楽の鑑賞や、深い哲学の本を読むような「ちょっと大人でカッコいい趣味や考え方」に対して使います。

<感想>
新渡戸稲造といえば『武士道』の著者であり、かつての5千円札の肖像としても知られる超エリートですが、そんな彼が「ものすごく人間臭く焦り、そして見事にメンタルを回復させるプロセス」が描かれていて、とても深く引き込まれる文章でした。

まず、35歳という働き盛りに「全快まで3〜8年かかる。仕事は一切するな」と言われた彼の絶望に、胸が締め付けられます。 窓の外で忙しそうに働く学生や商人を見て、「自分は彼らに踏み潰される、はかない露の珠だ」と愚痴のような句を詠み、夜中に枕を濡らしていたという描写には、ものすごい人間味を感じます。
現代で言えば、SNSで他人の活躍を見て「周りはあんなにキャリアを進めているのに、自分は一体何をしているんだ……」と病んでしまう感覚にそっくりです。新渡戸稲造ほどの人物でも、同じように嫉妬や焦燥感でイライラしていたんだなと思うと、なんだか勝手に親近感が湧いてしまいます。

自分の誕生日になってもイライラが収まらず、心境を歌にぶつけていた彼ですが、ある時ふと気づきます。
「健康体の時に、知ることができぬことを、この時に知り得るであろう」
ここがこの文章の最大のハイライトだと思います。

それまでは「やりたい仕事ができない=最悪の奪われた時間」だったのが、「健康な時には雑務に追われてできなかった、深い自己内省(修養)ができる=今しか手に入らない価値ある時間」へと、180度見方が変わっています。

現代の心理学でいう「リフレーミング(物事の枠組みを変えて捉え直すこと)」を、彼は病床で自力で成し遂げたわけです。
この気づきを得た瞬間の、霧が晴れるような心の平安が伝わってくるようです。

最後に彼が詠み直したこの句が、本当に素晴らしいです。
35歳という人生の折り返し地点(なかば)で、ただ病気で足止めを食らっているのではなく、「次に向かうべき高い山(高根)をじっくり見据えるための、意味のある休憩なんだ」と定義した。
「のらくらするつもりでもない、放蕩でもない、高尚な所に眼をつけて修養するのだ」という一言には、単なる気休めのポジティブシンキングではなく、前を向くための強い意志が感じられます。

人生には、自分の意志とは関係なく「強制終了」や「一時停止」させられる瞬間が誰にでもあります。
そんなとき、ただ「時間を無駄にしている」と焦って自分を痛めつけるか、それとも「次のステップのための、高根を眺めるひと休みだ」と思えるかで、その後の人生の深みは全く変わってくるのだろうと考えさせられました。

さぁ、がんばろう!

今夜も熱く激しく勉強三昧!

当然、
熱くやる!
本気でやる!
圧倒的にやる!

凡庸を脱する唯一の方法が、圧倒的努力
他人が足元にも及ぼないほどの凄まじい行動あるのみ

自分の熱い思い=熱狂だけが、
目の前の壁を溶かし去る

もうひと踏ん張りして、結果を残す!

押忍

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