【人間学の教科書】6月13日 決定と注意
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格闘塾入魂通信 夕刊
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汝の思いを清めよ
汝の願いを高めよ
汝の祈りを深めよ
一念透徹すれば
天地も動く
(三重県伊勢市「修養団」中山靖雄先生のお言葉)
Make your mind clear.
Lift up your hopes.
Make your prayers heartfelt.
With strong determination,
anything is possible.
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自分に問え!
今日を熱く生きたか?
今日を本気で生きたか?
今日を圧倒的に生きたか?
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【 6月13日 決定と注意 二宮尊徳 】
<著者>
二宮尊徳(にのみや そんとく)
農政家
<語彙>
1. 肝要(かんよう)
「肝(きも)」も「要(かなめ)」も、人間の体や物事にとって「なくてはならない大切な部分」を表す漢字です。つまり、「非常に大切であること」「一番の重要ポイントであること」という意味です。
使い方: 「ここで諦めないことが肝要だ」「何よりも健康が肝要である」
2. 成就(じょうじゅ)
ずっと願っていたことや、計画していたことが「思い通りに叶うこと」「成し遂げられること」です。神社のお守りなどで「大願成就(たいがんじょうじゅ)」や「恋愛成就(れんあいじょうじゅ)」という言葉を見たことがあるかもしれませんね。
使い方: 「長年の夢が成就する」「悲願(ひがん)が成就した」
3. うかうかと
注意力が足りなくて、「ぼんやりしている様子」や「油断している様子」のことです。「うっかり」と似ていますが、もっと気が抜けていて、隙(すき)だらけな状態を表します。
使い方: 「うかうかと敵の罠(わな)に引っかかる」「うかうかしているとライバルに先を越されるぞ」
4. 愚の至り(ぐのいたり)
「愚(ぐ)」は「愚か(おろか=バカバカしいこと)」、「至り(いたり)」は「最高潮・極限」という意味です。つまり、「これ以上ないくらい、最高にバカなこと」「とてつもなく愚かな行動」を意味します。自分が大きな失敗をしたときに、深く反省して使うことが多いです。
使い方: 「あんなあからさまな嘘を信じるなんて、まったく愚の至りだ」
5. 不注意の極み(ふちゅういのきわみ)
こちらも「極み(きわみ)」がついているので、最高レベルを表します。つまり、「全く注意が足りていない、ひどすぎる不注意」のことです。「愚の至り」と同じように、自分のミスを猛反省したり、他人のあり得ないミスを厳しく指摘したりするときに使います。
使い方: 「大切なテストの日に寝坊するなんて、不注意の極みとしか言いようがない」
6. 飯たき女(めしたきおんな)
昔の日本(江戸時代から昭和の初め頃など)を舞台にした小説やドラマに出てくる言葉です。大きな商家(お店)や旅館などで、「食事(ご飯)を作るために雇われていた女性」のことです。「女中(じょちゅう)さん」などと呼ばれる、住み込みで働く人たちの一人ですね。
7. 棚卸し(たなおろし)
お店や会社で、「今、倉庫やお店に商品がいくつ残っているか」をすべて数えて確認する作業のことです。
また、そこから意味が広がって、「自分の今の実力や、良いところ・悪いところを一つずつ見つめ直して整理すること」を「自分自身の棚卸し」と表現したりもします。
使い方: 「今日は月末の棚卸しのため、お店はお休みです」「人生の棚卸しをして、将来の目標を再確認する」
8.二宮尊徳(にのみや そんとく / にのみや きんじろう)
江戸時代の終わりに活躍した、「ボロボロになった村を立て直すプロフェッショナル(農政家)」です。子どもの頃の名前である「二宮金次郎(にのみや きんじろう)」という呼び方のほうが有名かもしれません。
昔の小学校の校庭などによく建っていた、「背中にたくさんの薪(まき)を背負って、歩きながら本を読んでいる男の子の銅像」を見たことはありませんか? あの銅像のモデルが、子どもの頃の二宮尊徳です。「どんなに貧しくて家の手伝いで忙しくても、時間を惜しんで本を読み、勉強した」という努力のシンボルとして知られています。
大人になった尊徳は、借金だらけで荒れ果ててしまった村や武士の領地を、次々と復活させました。「朝から晩までしっかり働くこと」「無駄遣いをせずに少しずつ貯金(貯蓄)をすること」、そして「自分の利益だけでなく、世の中や人のためにお金や労力を使うこと」を人々に教え込み、実行させました。
彼は、「思いやりや優しい心(道徳)を持つことは大事だけど、それだけじゃ人は救えない。しっかりとお金の計算や経済の仕組みを理解して、計画的に生きなければならない」と教えました。つまり、「思いやりの心」と「お金の計算(経済)」のバランスをとても大切にした現実主義者でした。
<感想>
農政家・二宮尊徳(金次郎)氏の「決定と注意」という文章ですね。
二宮尊徳氏は物事を成功させるための絶対的な条件として、非常にシンプルな2つの言葉を提示しています。
「百事、決定と注意が肝要だ。なぜかといえば、何ごとによらず、すべて事は、決定と注意によって成就するものだ。」
どれだけ素晴らしい目標や計画を「決定」しても、日々の細かな実行プロセスに「注意」を払わなければ、それはただの絵に描いた餅に終わる。逆に、日々何となく「注意」して生きていても、進むべき大きな方針を「決定」していなければどこにも辿り着けない。この2つが両輪として揃って初めて、物事は百発百中で成功するのだという指摘は、現代のプロジェクト管理にもそのまま通じる本質です。
1年は12ヶ月あり、米が実るのはそのうちの初冬のわずか1ヶ月だけ。それなのに私たちが1年中米を食べられるのは、人々が「そうする」と「決定」し、12ヶ月間ずっと「注意」を怠らないからだ、という例えが非常に秀逸です。 もしこれが「2年に一度、3年に一度だけ気まぐれに決定して注意する」というやり方であれば、生活が破綻するのは目に見えています。 ここから学べるのは、成果が出る瞬間(=米が実る時)は一瞬であっても、それを支えているのは見えない期間の「持続的な注意」であるという、地道な努力の尊さです。
文章の後半で語られる、年末の資金ショートや物資の不足に対する指摘は、現代の私たちにとっても耳が痛い言葉です。
「これに心づかずに、うかうかと暮して、大みそかになって驚くのは、愚の至り、不注意のきわみだ。」
およそ世の中の「足りない」「困った」という事態は、ある日突然降って湧いてくるわけではなく、日頃のどんぶり勘定や「まあ大丈夫だろう」という慢心が生み出すもの。飯炊き女が毎日ほんの少しずつ米びつの米をかきならして残量を確認していたというエピソードのように、「現状の可視化」と「毎日の微調整」こそが、家庭や組織を危機から守る最大の方法なのだと教えてくれています。
この文章は、華やかな成功法則を謳ったものではありません。むしろ、「うかうかと暮らすな」「毎日細かくチェックせよ」という、地味で泥臭い教えです。
しかし、多くの農村を実際に救ってきた二宮尊徳の言葉だからこそ、
「一発逆転の魔法などない。日々の小さな『注意』の積み重ねだけが、確固たる安心と未来をつくるのだ」
というメッセージが、重低音のように心に響きます。
日々のルーティンや管理をおろそかにしそうな時、手元に置いて何度も読み返したい名言でした。
今夜も熱く激しく勉強三昧!
当然、
熱くやる!
本気でやる!
圧倒的にやる!
凡庸を脱する唯一の方法が、圧倒的努力
他人が足元にも及ぼないほどの凄まじい行動あるのみ
自分の熱い思い=熱狂だけが、
目の前の壁を溶かし去る
もうひと踏ん張りして、結果を残す!
押忍
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