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【人間学の教科書】6月11日 小なることは分別せよ、大なることは驚くべからず

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格闘塾入魂通信   夕刊
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汝の思いを清めよ
汝の願いを高めよ
汝の祈りを深めよ

一念透徹すれば
天地も動く

(三重県伊勢市「修養団」中山靖雄先生のお言葉)

Make your mind clear.
Lift up your hopes.
Make your prayers heartfelt.

With strong determination,
anything is possible.

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自分に問え!

今日を熱く生きたか?

今日を本気で生きたか?

今日を圧倒的に生きたか?

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【 6月11日 小なることは分別せよ、大なることは驚くべからず 渋沢栄一 】

<著者>
渋沢栄一(しぶさわ えいいち)
実業家

<語彙>
1. 渋沢栄一(しぶさわ えいいち)
新しい1万円札の顔(2024年から)になっている明治時代の大実業家(大ビジネスマン)です。「日本資本主義の父」と呼ばれ、銀行や鉄道、ガス会社など、現在の日本を支える約500もの会社を作りました。ただお金を稼ぐだけでなく、「道徳(正しい心)とビジネスの両立」を大切にしたことで有名な人物です。

2. お膳立て(おぜんだて)
もともとは「食事がすぐに食べられるように、お箸やお茶碗をテーブルに並べて準備しておくこと」です。そこから、「誰かがすぐにメインの行動に取りかかれるように、あらかじめ必要な準備をすべて整えておくこと」という意味で使われます。
使い方: 「すっかりお膳立てされた舞台で主役を演じる」「彼が成功できるように周囲がお膳立てする」

3. 木下藤吉郎(きのした とうきちろう)
戦国武将・豊臣秀吉(とよとみ ひでよし)の若い頃の名前です。農民という一番低い身分からスタートし、織田信長のもとで持ち前の知恵と愛嬌、すさまじい努力で大出世していきました。物語の中では「ゼロから這い上がっていく、頭の切れる若者」の代名詞として使われることがあります。

4. 小僧みたいに(こぞうみたいに)
「小僧」とは、昔のお店で雑用をさせられていた見習いの子ども(丁稚=でっち)のことです。つまり、「見習いの子どものように、身を粉にしてせかせかと走り回る様子」や、「まだ半人前で未熟な様子」を表します。
使い方: 「大企業の社長になっても、小僧みたいに頭を下げて営業して回る」

5. ソロバン
計算に使う「そろばん」のことですが、文章の中では単なる計算機ではなく、「お金の損得(そんとく)」「ビジネスの利益」「数字の計算」のシンボルとして使われます。
使い方: 「ソロバンをはじく(=自分にとって得になるか損になるか計算する)」「ソロバンずくで動く」

6. 帳簿(ちょうぼ)
お店や会社で、「いつ、何に、いくらお金を使って、いくら儲かったか」を細かく記録しておくノートのことです。会社版の家計簿のようなものですね。
使い方: 「帳簿をつける」「帳簿をごまかす」

7. 的外れ(まとはずれ)
矢が的に当たらないことから、「話のポイントがズレていること」や「見当違いなこと」を言います。
使い方: 「彼の意見は完全に的外れだ」「的外れな質問をしてしまう」

8. ひとかどの人物(ひとかどのじんぶつ)
才能や実力があり、世間から「この人はすごいな、ちゃんと一人前だな」と認められる立派な人のことです。
使い方: 「いつかひとかどの人物になって故郷に帰る」「彼もずいぶんひとかどの人物になったものだ」

9. 水戸光圀公(みと みつくにこう)
テレビドラマの「水戸黄門(みとこうもん)」のモデルになった江戸時代の殿様(徳川家康の孫)です。ドラマでは「助さん・格さん」を連れて全国を旅して悪者を退治しますが、実際の歴史では『大日本史』というものすごいスケールの日本の歴史書を作った、超インテリで文化的な人物です。

10. 臆せず(おくせず)
「臆する(おくする)」=「ビビる、怖気づく、恥ずかしがる」という意味です。それに「〜ず(打ち消し)」がついているので、「少しもビビらずに、堂々としている様子」を表します。
使い方: 「大勢の観客の前でも臆せずにスピーチをする」

11. 軍略(ぐんりゃく)
戦争で敵に勝つための、軍隊の作戦や計画、戦い方のアイディアのことです。現代では、ビジネスの戦略や、スポーツの試合の作戦などに例えて使われることもあります。
使い方: 「天才的な軍略で大軍を打ち破る」

<感想>
「日本資本主義の父」と呼ばれ、数多くの企業や社会公共事業を育て上げた渋沢栄一ならではの、組織で働く人の心理を突いた非常に実践的で耳の痛い、しかし極めて温かい教訓が詰まった内容です。

冒頭で語られる、世の中には人が余っているにもかかわらず「この人なら安心だ」と仕事を任せられる優秀な人材は常に不足している、という指摘は現代でも全く変わりません。
「世の中はお膳立てをして待っているのだから、これを食べるか食べないかは、箸を持つ人しだいです。」
ごちそう(=チャンスや出世)を目の前に並べてもらい、口に運んでもらうのを待っているだけでは駄目だという言葉にはハッとさせられます。天下の豊臣秀吉(木下藤吉郎)でさえ、最初は「草履取り」という最も身分の低い雑用からスタートし、自ら箸を取って這い上がっていったという例えは、置かれた場所でどう動くかの重要性を物語っています。

高等教育を受けた若者が、小僧のような「ソロバンを弾く」「帳簿をつける」といった、いわゆるつまらない(と本人が思い込んでいる)仕事をさせられた時に不平不満を言う心理を、渋沢氏は「人員のやりくりというものを知らない外れ者」と一蹴しています。
「先輩がこんな不利益なことをあえてしようとするのには、大きな理由があるのです。決してその人をバカにしているのではありません。」
一見すると能力の無駄遣いに思える雑用も、実は「先輩の心の中に放っておき、その人物が与えられた仕事に専念できるか」を試す試金石であるという洞察は非常にリアルです。ここで不平を言ってやめてしまう人や、手抜きをする人は、結局のところ大きな仕事を任せるに値しないと見限られてしまうのだと痛感させられます。

文章の締めくくりにある、時計と銀行の例えが非常に秀逸です。
「時計で、小さい針や歯車が怠けて働かなかったら大きな針が止まってしまうように、何百万円を扱う銀行であっても、厘、銭というわずかな計算が違えば、その日の帳簿の数字が合わなくなるのです。」
若い頃は気が大きいので「これくらいどうでもいいじゃないか」と些細なことをバカにしがちですが、その「これくらい」の怠慢が、後日になって大問題を引き起こす。小さな事をきっちり分別(処理)できない人に、大事を成功させることは絶対にできないというロジックには、圧倒的な説得力があります。

タイトルにもある「小なることは分別せよ、大なることは驚くべからず」という言葉は、日々の地道なルーティンや些細な仕事を完璧にこなす(分別する)土台があるからこそ、いざ大きな問題やトラブル(大なること)に直面した時に慌てず騒がず、堂々と対応できるようになるのだ、という意味だと理解しました。

今夜も熱く激しく勉強三昧!

当然、
熱くやる!
本気でやる!
圧倒的にやる!

凡庸を脱する唯一の方法が、圧倒的努力
他人が足元にも及ぼないほどの凄まじい行動あるのみ

自分の熱い思い=熱狂だけが、
目の前の壁を溶かし去る

もうひと踏ん張りして、結果を残す!

押忍

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