【人間学の教科書】6月5日 北里柴三郎が弟妹に送った書簡
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格闘塾入魂通信 夕刊
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汝の思いを清めよ
汝の願いを高めよ
汝の祈りを深めよ
一念透徹すれば
天地も動く
(三重県伊勢市「修養団」中山靖雄先生のお言葉)
Make your mind clear.
Lift up your hopes.
Make your prayers heartfelt.
With strong determination,
anything is possible.
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自分に問え!
今日を熱く生きたか?
今日を本気で生きたか?
今日を圧倒的に生きたか?
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【 6月5日 北里柴三郎が弟妹に送った書簡 北里英郎 】
<著者>
北里英郎(きたさと ひでお)
北里大学医療衛生学部長
<語彙>
1. 北里柴三郎(きたさとしばさぶろう):「日本の感染症(ウイルスや細菌の病気)対策の基礎を作った、もの凄く偉い医学者」です。
世界で初めて「破傷風」という病気の治療法を見つけたり、ペスト菌という恐ろしい菌を発見したりしました。新しい千円札のデザインに選ばれた人なので、見たことがある人も多いはずです!
2. 破傷風(はしょうふう):「土の中にいる菌が、傷口から体に入ることで起こる、命に関わる危険な病気」です。
体がガチガチに硬くなって引きつったり、息ができなくなったりします。北里柴三郎は、この病気を予防・治療する素晴らしい方法(血清療法)を世界で初めて開発しました。
3. 不羈独立(ふきどくりつ):「誰にも縛られず、自分の信じた道を突き進むこと」です。
北里柴三郎がとても大切にしていたモットー(生き方)です。
不羈(ふき):馬をロープで繋ぎ止めない=誰の命令にも従わない。
独立(どくりつ):自分の力で立ち上がる。
国や権力にペコペコせず、「世の中の人を病気から救うんだ!」という自分の信念を貫き通した彼の生き方を表すのにピッタリの言葉です。
4. 癇癪持ち(かんしゃくもち):「すぐに怒って大声を出すような、怒りっぽい性格の人」のことです。
実は北里柴三郎は、曲がったことが大嫌いで、もの凄いうわさの「癇癪持ち」でした。あまりに怒ると怖いので、周りからは「雷おやじ(ドンネル先生)」とあだ名をつけられて恐れられていたそうです。
5. 内助の功に徹する(ないじょのこうにてっする):「表舞台には出ず、後ろから全力で相手を支えることに集中すること」です。
内助の功:奥さんが旦那さんを(またはその逆に)陰で支えて、大成功させること。
徹する:最初から最後まで、その役割になりきること。
北里が世界的な大研究ができたのは、彼の癇癪(かんしゃく)や頑固さに付き合いながら、家や仕事を陰で支え続けた奥さんや仲間たちのおかげでもあります。
6. いやしくも:「仮にも」「万が一にも、もし〜するならば」という意味です。
後ろに「〜するからには、絶対にこうすべきだ!」という強い決意の言葉がセットで来ることが多いです。
使い方の例:
「いやしくも(仮にも)プロのスポーツ選手であるならば、毎日の体調管理は徹底すべきだ。」
7. 論破(ろんぱ):「議論(話し合い)で、相手の意見の矛盾を突き、言い負かすこと」です。
最近ネットや動画でもよく使われますが、ただ「口喧嘩で勝つ」という意味ではなく、正しいデータや理屈を使って、相手の説を完全に崩すことを指します。
8. 供与(きょうよ):「必要なものを、相手に提供して(与えて)あげること」です。
国と国の間で「資金を供与する(お金を援助する)」というように、少し大きな規模で公式に何かを与えるときに使います。
9. 蓄財(ちくざい):「お金や財産をコツコツと貯めること」です。
北里柴三郎は自分のためにお金を貯める(蓄財する)ことには興味がなく、稼いだお金はすべて新しい研究所の設立や、若い研究者を育てるために使ってしまいました。
10. 喪失(そうしつ):「大切なものを失くしてしまうこと」です。
物だけでなく、「自信を喪失する(自信を失う)」「記憶を喪失する」というように、目に見えない心や頭の中のものを失ったときによく使います。
11. ブランク:「活動を休んでいた、空白の期間」のことです。
(例:「ケガで3ヶ月間練習を休んでいたので、運動のブランクがある」)
12. 計り知れない(はかりしれない):「すごすぎて、どれくらい大きいのか想像もつかない(計算できない)」という意味です。
(例:彼の発見が人類に与えた影響は、計り知れない。)
13. 大業(たいぎょう/おおわざ):「誰もが驚くような、めったにできない大きな仕事や素晴らしい成し遂げ」のことです。
<感想>
新千円札の顔としてもおなじみの北里柴三郎ですが、この文章は彼の輝かしい功績(破傷風菌の純粋培養など)そのものよりも、「彼がいかに周囲に支えられ、そして後半生でいかに逆境に立ち向かい、次世代へ強いメッセージを残したか」という人間味あふれるドラマに焦点を当てていて、深く胸に響く内容ですね。
1. 福沢諭吉という「最大の理解者」の大きさ
1892年に帰国した北里は、医学界の冷遇(東大派閥との軋轢など)によって研究拠点を失うという、いきなりの絶望に直面します。そこを救ったのが福沢諭吉でした。 土地や建物を私財を投じて提供するだけでなく、事務処理に長けた実務家を送り込むなど、「研究者が研究に没頭できる環境」を完璧にバックアップした福沢の懐の深さに改めて感動します。今の時代でいう「最高のエンジェル投資家でありメンター」ですね。
2. 政治に翻弄される研究者と、不屈の精神
せっかく軌道に乗った伝染病研究所が、明治後期に政府の都合(内務省から文部省への移管、東大への組み込み)によって突如として方針転換を迫られる場面は、読んでいて非常に理不尽さを感じます。 しかし、ここで折れずに自ら辞職し、門下生(志賀潔ら)と共にゼロから「北里研究所」を創立した、61歳での再出発のエネルギーには圧倒されます。自分の信念と、日本の医学の未来を守るためのプライドが格好いいです。
3. 25歳時点で仕上がっていた「圧倒的な覚悟」
最も心を揺さぶられたのは、最後に紹介されている、東大医学部在学中(25歳)に彼が弟妹に送った書簡の言葉です。
「いやしくも男子と生まれたからには、普段から大いに愛国心を養い、わが日本帝国が世界万国と肩を並べ、秀でることはあっても決して遅れを取らない、不羈独立(ふきどくりつ)の国にすることは、今に生きる男子としてお互いに志す所であり、一日も忘れてはならないことです」
25歳にして、すでに「自分一人の出世」ではなく「日本を世界と渡り合える国にする」という国家規模の視座を持っていたことに驚かされます。
さらに、その大業を成すためには、
・まずは自分自身の基礎(勉強)を固めること。
・どんなに志があっても、実力がなければ他人から信頼されないこと。
・一人の力では限界があり、「大勢の人々と共に成すのが最善」であること。
これらは現代のビジネスや学問、あらゆる自己研鑽の場においても、そのまま通用する普遍的なバイブルのような言葉です。単なる熱血漢ではなく、「信頼とチームワーク(大勢と共に成す)」の重要性を若くして言語化していた点に、彼の非凡さが詰まっていると感じました。
偉人のきらびやかな実績の裏には、こうした泥臭い逆境や、若い頃からの凄まじい志があったのだと改めて背筋が伸びる思いがしました。
これから、千円札の扱いが変わりそうです。
今夜も熱く激しく勉強三昧!
当然、
熱くやる!
本気でやる!
圧倒的にやる!
凡庸を脱する唯一の方法が、圧倒的努力
他人が足元にも及ぼないほどの凄まじい行動あるのみ
自分の熱い思い=熱狂だけが、
目の前の壁を溶かし去る
もうひと踏ん張りして、結果を残す!
押忍
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