【人間学の教科書】 7月22日 人前で「疲れた」って言うな
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格闘塾入魂通信 夕刊
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汝の思いを清めよ
汝の願いを高めよ
汝の祈りを深めよ
一念透徹すれば
天地も動く
(三重県伊勢市「修養団」中山靖雄先生のお言葉)
Make your mind clear.
Lift up your hopes.
Make your prayers heartfelt.
With strong determination,
anything is possible.
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自分に問え!
今日を熱く生きたか?
今日を本気で生きたか?
今日を圧倒的に生きたか?
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【 7月22日 人前で「疲れた」って言うな 古巣馨 】
<著者>
古巣馨(ふるす かおる)
カトリック長崎大司教区司祭
<語彙>
1. 帰省(きせい):ふだん離れて暮らしている人が、生まれ育った実家に帰ること。
進学や就職で一人暮らしをしているお兄ちゃんやお姉ちゃん、あるいは自分のお父さんやお母さんが、お盆やお正月に「じいじ・ばあばの家」に帰る、あの行動のことです。
2. 殊の外(ことのほか):予想していたよりも、ずっと。思った以上に。
「案外」や「思ったより」を、ちょっと大人っぽく格好よく言った言葉です。
「今年の冬は殊の外寒い(=思ったよりも寒さが厳しい)」
「あまり勉強しなかったが、テストの点数が殊の外良かった(=予想よりずっと良かった)」
3. 焦燥感(しょうそうかん):早くしなきゃいけないのに上手くいかなくて、イライラ・ハラハラして焦(あせ)る気持ち。
心の中で「やばい、どうしよう!」とパニックになりかけている時の、あの嫌なヒリヒリした感覚のことです。
4. 網元(あみもと):漁業(海の仕事)で、大きな網やたくさんの漁船を持っている、漁師たちのリーダー(雇い主)。
漁師たちの世界における「社長さん」や「ボス」のような存在です。網元が船や網を出し、たくさんの漁師(網子:あみこ と呼びます)を雇って一緒に魚を獲りに行きます。
5. コールタール:石炭を加工するときにできる、黒くてドロドロした、独特のにおいがする液体。
水をはじく性質がとても強いので、昔は「木で作られた船の底」や「電柱の根元」が水で腐らないようにするためのペンキとしてよく塗られていました。道路のアスファルトの材料にも使われます。
6. 節くれた(ふしくれた):手足の関節(ふし)が、ゴツゴツと大きく突き出ている様子。
長年、手を使う大変な仕事を一生懸命頑張ってきた人(職人さん、農家の人、おじいちゃんやおばあちゃんなど)の、力強くてゴツゴツした手や指を表現するときによく使います。
「長年、大工として家を建て続けてきた祖父の、節くれた大きな手が大好きだ」
<感想>
人間の泥臭い生き様、そして凄みすら感じる「本物の信仰と教育」に触れ、非常に深い衝撃を受けました。
カトリック長崎大司教区の司祭である古巣馨さんが、若き日の神学生時代にお母様から受けた「強烈な一喝」のエピソード。
凍えるような寒さの中、過酷なイカ剥き作業に弱音を吐いた息子に対し、お母様が放った「人前で疲れたって言うな。言うてしまえばそれで報いは終わる」という言葉の重みに息を呑みました。 「疲れた」と言って周囲に同情を引いたり、見返りを求めたりした時点で、その苦労はただの愚痴や自己満足に成り下がってしまう。本当に辛い時は、誰もいないところで神様にだけそっと打ち明ければいい、という教えは、単なる精神論ではありません。それは、自分の苦しみや努力を「他人の目」ではなく、「天(神様)との一対一の信頼関係」の中に置き直すという、極めて純度の高い生き方の提示だと感じます。
このお母様の言葉がこれほどまでに胸に刺さるのは、その後に明かされるお母様自身のあまりにも過酷な半生があるからです。
巨額の借金、酒に溺れる夫、土木作業員として夜遅くまで働き、コールタールの臭いを漂わせながら6人の子供を育て上げた現実。
化粧っ気もなく、参観日にも行けないほど必死に生き抜いてきたお母様だからこそ、その言葉には一滴の綺麗事もありません。
「自分の人生を生き切っている人」の言葉が持つ圧倒的な説得力に、著者の古巣さん同様、読んでいるこちらも言葉を失うほどの迫力を感じます。
夜中、静かに部屋で独り突っ伏して祈るお母様の姿と、「いま神様と大事なお話をしているから」という言葉がとても美しく、印象的です。
毎朝夕に仏壇に膳を供え、神棚の水を替えるという隠れキリシタンの風習を受け継いだお母様にとって、信仰とは教義を学ぶことではなく、「生活そのもの」であり「命の安全基地」だったのでしょう。
どれほど現実が過酷であっても、神様と「大事なお話」をする時間があるからこそ、お母様は折れることなく、凛として前を向き続けられたのだと納得させられます。
このお母様は自分の不遇な環境や「欠如」を嘆く代わりに、それをすべて神様への信頼(祈り)へと昇華させて生きておられました。
現代の私たちは、少しの疲れや理不尽に対しても、SNSなどでつい誰かに「聞いてほしい」「共感してほしい」と発信してしまいがちです。
しかし、今日の文章は
「本当に大切な苦労や弱音は、安易に他人に切り売りせず、自分の軸(信仰や信念)の中で静かに温め、力に変えていくものだ」
という、忘れてはならない人間の矜持を教えてくれます。
「命の凄みと迫力に圧倒され、住み着いた」という結びの通り、一人の母親の生き様が、一人の若者を本物の「宗教家(司祭)」へと育んでいったプロセスが見事に見て取れる、素晴らしいお話でした。
疲れた様子を微塵も見せない生き方、貫きましょう!
今夜も熱く激しく勉強三昧!
当然、
熱くやる!
本気でやる!
圧倒的にやる!
凡庸を脱する唯一の方法が、圧倒的努力
他人が足元にも及ぼないほどの凄まじい行動あるのみ
自分の熱い思い=熱狂だけが、
目の前の壁を溶かし去る
もうひと踏ん張りして、結果を残す!
押忍
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