１月１８日朝刊：僕は逃げました

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格闘塾入魂通信
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今日も
いいこと言って
いいことして
いいこと思って
いい人になろう

（三重県伊勢市「修養団」中山靖雄先生のお言葉）

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【文武両道】の水曜日！

warm heart ＝　思いやりを実践する人間力
思いやりとは、相手の立場になってモノを考えて
相手が笑顔になる行動をすること
これが当たり前にできる日本男児大和撫子に成長する

cool head ＝　逆境を順境に変える能力
人生は思い通りにならない事で出来ているので、
思い通りにするために、自分の実力を磨き高め
それを世のため人のために惜しみなく使わせていただく
すると、この世は自分のした通りに花が咲く

strong body ＝　鋼の如く鍛え上げた体力
このまま何もしないで１０年後今以上の動きができるヤツ以外は
今すぐ鍛え始めろ！
今すぐ走り始めろ！
鍛え上げた肉体を持って、非日常に強い人財になる。

人生は、ビビることなんて、ひとつもね～んだよ！
今日も熱く行く！

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【　僕は逃げました　】

２８年前の阪神淡路大震災の当時、私は大阪に住んでいました。
神戸市垂水区に私が家庭教師をしている中三の洋介がいました。

１月１６日夜１０時まで家庭教師をして、帰宅したのが、夜１１：３０頃
そして、すぐに寝ました。

１月１７日５時４６分。
私は、早朝マラソンの後、部屋でくつろいでいました。
突然、ゴーッという音が聞こえたかと思うと、激しい横揺れが関西を襲いました。

テレビを見ると、神戸が燃え、高速道路まで倒壊しています。
洋介やほかの友人に電話しても、全く連絡がつきません。
最初、一人で彼らの安否を尋ねに行くつもりでしたが、
会社が休みになったという大阪に住む友人３人と一緒に行くことにしました。
近所のコンビニで持てるだけの水と米を買い、手にはバールを持ち、出かけました。

神戸市垂水区は大阪から一番離れた場所にあります。
垂水区を目指して歩いていると、
「兄ちゃん、悪いけど、この屋根の下にお父ちゃんが埋まっているねん。
声は聞こえるんやけど、私の力ではどうにもでけへんねん」
と、毛布をかぶってパジャマ姿のおばちゃんが話しかけてきました。

そして、倒壊した家の屋根をバールで壊して、中を見ても、
真っ暗でどこにいるかわかりません。
私たちもできるだけのことはするのですが、人力では限界がありました。

その後、倒壊した家から助け出すことができたのが、２０名ほど。
遺体を引っ張り出したのも同じくらいの数でした。

そして、垂水区の洋介の家へ着いたのは夕方です。
洋介の家は木造でしたので、当然の如く倒壊していました。
家の前に張り紙がしてあり、近所の小学校に避難していることがわかりました。

避難所へ行くと、洋介が「先生！」と飛びついてきてくれました。
「洋介、家族の人はみんな無事か？」
「お父さんが倒れた家の下敷きになって・・・」

洋介も一度は下敷きになったそうですが、
近所の人に助け出され、お父さんだけが犠牲となったそうです。

受験まで二ヶ月。
避難所で過ごしていては勉強ができません。
そこで、洋介を私の家に預かり受験まで一緒に暮らすことにしました。
印象に残っている彼の言葉があります。
洋介は地震のニュースを見ながら、こう言いました。

「先生、僕は地震から逃げてきたのかな？」

必死に勉強した甲斐もあり、洋介は志望校に合格しました。
そして、数ヶ月して、お母さんから、お父さんのお墓ができたと連絡があり、
洋介のお母さんと洋介と私とで、お父さんのお墓に報告に行きました。

お参りが終わると、洋介がお墓のお父さんに向かって、こう言いました。
「お父さん、合格できました。みんなのおかげで合格できました。
僕は地震のとき大阪に逃げました。
地震から逃げました。
僕に、力があれば、たくさんの人を助けることができたはずだけど、
僕にはできませんでした。
そんな自分が嫌いです。
大嫌いです！
お父さん、僕は将来医者になって、今回救えなかった人の分まで救います。」

そして、私の方を向き、こう付け加えました。

「どや先生、僕を鍛えて、絶対に医学部へ入れてください」

それから、３年間、医学部だけを目指して、猛勉強を積み重ねました。
当然のように、医学部には合格しました。

そして、６年後、晴れて医者になり、岩手の無医村で数年勤務しました。

ある日、彼からハガキがきました。
「今、アフリカにいます。国境なき医師団のお手伝いをしています」
それから、アメリカに留学し、自分の医療技術を高めるために勉強して
カナダで医者をしています。

医者になった洋介の心の中には、
今でも地震から逃げたという罪の意識があるそうです。
それを払拭するためにも、もっとたくさんの人を救いたい
といつも話してくれます。

そんな洋介が格闘塾の第一期生です。
あれから２８年、たくさんの子供達と一緒に彼らの未来を切り拓いてきました。
また、今年も新しい塾生との出会い、楽しみにしています。

押忍

当然、
熱くやる！
本気でやる！
圧倒的にやる！

『キミの未来は今日作られる』

ブザマな自分を認めたくなければ、
自分で自分にした約束は、言い訳せずに守ることだ。
自分に嘘をつかない生き方を貫くことだ
自分自身に美しくあれ！
それが自己肯定感を無限に高めてくれる

だから、今日という日を
熱く明るく元気に笑顔で、
人に温かく生き切ろう！

生き切るとはふたつ

目の前の人を一生懸命に喜ばす
目の前の事を一生懸命にやり切る

さぁ、いこう！

「ポン！」（肩を叩いた音）

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ぜひ聞いてみてください

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