【人間学の教科書】 7月9日 師と弟子は命が別
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格闘塾入魂通信 夕刊
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汝の思いを清めよ
汝の願いを高めよ
汝の祈りを深めよ
一念透徹すれば
天地も動く
(三重県伊勢市「修養団」中山靖雄先生のお言葉)
Make your mind clear.
Lift up your hopes.
Make your prayers heartfelt.
With strong determination,
anything is possible.
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自分に問え!
今日を熱く生きたか?
今日を本気で生きたか?
今日を圧倒的に生きたか?
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【 7月9日 師と弟子は命が別 相田みつを 】
<著者>
相田みつを(あいだ みつお)
書家
<語彙>
1. 紀貫之(きのつらゆき):平安時代のものすごく有名な歌人(うたよみ)であり、役人。
教科書にも絶対に出てくる有名人です。五・七・五・七・七の「和歌」の達人で、天皇の命令で国を挙げて作られた歌集『古今和歌集(こきんわかしゅう)』の編集リーダーを務めました。
また、当時は男性が漢字で日記を書くのが普通だった時代に、女性のふりをして「ひらがな」で日記(『土佐日記』)を書いたことでも有名です。日本の文学の歴史を変えたすごい人です。
2. 左遷(させん):会社や役所で、今よりも低い地位に落とされたり、地方の遠い場所に飛ばされたりすること。
いわゆる「降格(こうかく)」や「お払い箱」になることです。昔の中国で、右側を「上の地位」、左側を「下の地位」としていたことから、「左に移る=地位が下がる」という意味でこの言葉が生まれました。
3. 公家(くげ):天皇や朝廷(昔の政府)に仕えていた、身分の高い貴族たちのこと。
主に平安時代などに、政治や文化の中心にいた人たちです。教科書で見る「顔に白いおしろいを塗り、麻呂(まろ)眉をして、きらびやかな着物を着ている人たち」をイメージすると分かりやすいでしょう。のちに武力を持つ「武士(侍)」が力を持つようになると、政治の実権を失っていきました。
4. 図らずも(はからずも):思いがけず。予想していなかったのに、偶然そうなること。
「図る(はかる)」には「あらかじめ計画する・予想する」という意味があります。それに「ず(〜ない)」がついているので、「計画していなかったけれど」という意味になります。
5. ゲートル:昔の軍人や登山家が、ズボンのすそから足首・すねのあたりにグルグルと巻きつけていた布や革の帯のこと。
これを巻くことで、足が泥で汚れたり、草むらで傷ついたりするのを防ぎました。また、足をギュッと締め付けることで、長い距離を歩いても足が疲れにくくなる効果(今の着圧ソックスのようなもの)もありました。日本の戦時中のアニメやドラマなどで、兵隊さんが足元に巻いているのを見たことがあるかもしれません。
6. 王羲之(おうぎし):今から約1700年前(4世紀)の中国にいた、歴史上もっとも偉大な書道家。
あまりにも字が上手すぎて、「書聖(しょせい=書道の神様)」と呼ばれています。それまではバラバラだった漢字の書き方のスタイル(行書や草書など)を芸術の域まで高めました。日本の書道のお手本としても、今なおずーっと使われ続けている、書道界のレジェンドです。
7. 老師(ろうし):宗教(特に仏教の禅宗など)や学問の世界で、長年厳しい修行を積んできた、とても経験豊富で偉い先生(お坊さん)。
ただ年齢が上というだけでなく、「知識も徳も最高レベルに達している、みんなのお手本となるおじいさん先生」というニュアンスです。アニメや映画で、主人公に奥義を授けてくれる白ひげのマスター(師匠)のような存在をイメージするとぴったりです。
8. 印可(いんか):師匠が弟子に対して、「お前はもう十分に修行を積んで、私の教えをすべて受け継いだ」と公式に認めること。
主に仏教の世界(特に禅宗)で使われる言葉です。厳しい修行を乗り越えた証明として、師匠から弟子へ書状(印可状)などが手渡されます。ゲームや武道でいう「免許皆伝(めんきょかいでん)」や「卒業証明書」のようなものです。
<感想>
今回の文章は、あの唯一無二の書風と詩で知られる相田みつを氏が、
いかにして「自分のスタイル」を確立したのか、その思想的な原点と凄まじい覚悟が語られていて深く引き込まれました。
紀貫之の『土佐日記』や王羲之の書が、今でこそ高尚な「古典」とされていますが、元を正せば当時の主流に対する強烈なレジスタンス(抵抗精神)であったり、なんてことのない日常の手紙(孫が何人できた、など)だったという指摘が非常に新鮮です。
伝統を守るとは、過去の「形式」をそっくり模倣することではなく、彼らのように「自分が生きる今の時代、今の生活の言葉を必死に紡ぐこと」なのだという本質的な解釈にハッとさせられます。
「あくまでき気(気概)の弱い、毛並みの悪い男だが、いま、ここに筆を持っているのは相田みつを以外の何者でもない」
歴史上の偉人と自分を比べ、自分を大きく見せようとするのではなく、自分の弱さや泥臭さをそのまま受け入れる。あの、私たちの心にそっと寄り添ってくれる「相田みつをの書」の温かさは、この徹底した「等身大の自分から出発する」という覚悟から生まれていたのだと深く納得しました。
多くの世界では「師匠の技を完璧にコピーすること」が求められがちですが、
禅の師である武井哲応師は「そっくりまねをしたら、ひっぱたく」と言いました。
なぜなら、師匠と弟子は別の生命だから。精神は受け継いでも、生き方や表現まで同じにしてしまっては、新しい命が生まれたことにならないという教えは、教育や子育て、ビジネスにおける部下の育成にも通じる、非常に深い真理だと感じます。
「誰の真似でもない、自分の生命を生きる」という究極のオリジナリティの重要性が語られています。
形だけをなぞる優等生になるな、自分の言葉で泥臭く生きろ、と強いエールを送り届けてくれる名文でした。
「師匠(先人)の形をなぞるのではなく、精神を受け継いで自分の命を生きる」
大切ですね。
今夜も熱く激しく勉強三昧!
当然、
熱くやる!
本気でやる!
圧倒的にやる!
凡庸を脱する唯一の方法が、圧倒的努力
他人が足元にも及ぼないほどの凄まじい行動あるのみ
自分の熱い思い=熱狂だけが、
目の前の壁を溶かし去る
もうひと踏ん張りして、結果を残す!
押忍
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